間違っても、、、、工業用IPAを買わないように。。。
おはようございます。
題名に書いた工業用IPA。。
イソプロピルアルコールという名前ですが、消毒用には向いてませんよ。。
いや商品によっては使えるんだけど。。。
工業IPAは我々のような製造会社で一般的に使われる溶剤です。
基本洗浄目的で使用しています。
基板の汚れなどをウエスや綿棒に浸してふき取る溶剤。。
実際はほかにも用途はあるんでしょうが、安いからと言ってIPAをだけを水で薄めても
匂いがきついし肌にもよくないです。
https://www.kenei-pharm.com/medical/countermeasure/faq/b06.php
説明しているサイトもありますね。
グリセリン混ぜれば保湿性高まるし、香料入れて匂いを変えることもできます。
もしかすると安い消毒液が通販とかで出てきたら中身を疑ってみましょう。。
現状、消毒液の成分には「IPA」も含まれています。(数%のはずです)
今は手に入りにくいですが、エタノール85%や95%の原液にも含まれています。
これは「飲めない」措置と言っていいでしょう。
厳密には酒税がかからない方法ですね。
純度の高い99%台のエタノールはすごい酒税相当の金額が単価に含まれます。
植物性由来のエタノール 1級品であれば、食品用などの表記もあるくらいです。
題名に書いた理由があります。
消毒用IPAはたぶん手に入りません。優先的に医療機関に行くからです。
あとは工業で使うIPAなんですが、メタノールやアセトンが含まれている場合があります。
純水や精製水で希釈して使用する原液を購入するならよくよく成分を見て購入しましょう。。
MSDS(Material Safety Data Sheet 化学物質等安全データシート)
があればわかりやすいのですが、たぶんついてこないです。
商品ラベルにしっかりと各物質含有量?%という記載があればいいのですが、
元々消毒用IPA以外は、手指消毒できますって記載がないはずです。
IPA100%と記載されているならば、希釈すれば使えます。
ただまあ、、ホビーや民間に売られる商品の記載義務がどうなっているのか調べたことないんでわかんないです。
我々が各溶剤を購入する場合、必ずMSDSを添付してもらいます。
購入時に「MSDSはありますか?」と聞いてみるのも手かもしれません。
アマゾンやyahooショッピングなどでIPAの一斗缶が結構表示されますが、コロナ騒動前は出てこなかった気がする・・・
気のせいかもしれませんが。。
殺菌力でいうと「ある」んですよね。
純水で70%まで薄めれば「機材」などの消毒に使えます。
医療器材の消毒にIPAの使用方法など医療機関向けの資料を見たような。。。
コロナ問題で医療機関でエタノール消毒液が足りない措置だったかな??
個人サイトでアフィ張って「IPAで消毒液を作る」みたいなサイトが散見されますが、
手指消毒に使うには危険度が高いと思っています。
特に肌の弱い方や小さなお子様に使うのであれば重々気を付けてください。
油脂物質を除去するのでカサカサになりやすいです。
しつこいようですが、取り扱いに注意してください。
エタノール・IPAともに原液の可燃性は非常に高いです。
これまで一般の方が多量の原液などを取り扱っていないでしょうし、認識が甘いままでは危ないです。
科学的には液体温度が13度で火を近づけると引火します。
揮発性が高いので蓋を開けたまま、たばこを吸っていたり火花を散らすと大気中で引火します。
入れ物に移し替えるなどする場合、できる限り火の気のない野外で作業しましょう。
小分け分含めてしっかりと蓋をしましょう。