オトシン図鑑005 並オトシン・ヴィッタートゥス
おはようございます。
はい。
やっと来ました。
並オトシンクルスとしてどこのSHOPでも大量に販売されている種類。
しかしながらオトシンの中で一番奥深いであろう種類。
並オトと呼ばれているが実は鬼のように種類が多い。
今回は題名に
ヴィッタートゥス
としました。
並オトシンで検索かけるとヴィッタートゥスがよく出てくるのでまずはこの種から。。
学名 Otocincrus vittatus.
オトシンクルス属です。
ですので日本語で正式には
オトシンクルス・ヴィッタートゥス
となります。
SHOPで売られている並オトシンがすべてヴィッタートゥスというわけではありません。
オトシンクルス属だけで20種類以上は居そうですよ。。
並オト紹介などで記載されることが多いのは今回のヴィッタートゥス以外では
ビェスティタス(vestitus)、アフィニス(affinis)、macrospirus(マクロスピルス)とかでしょうか。3年くらい前からオトシンに興味持ってるけどアフィニスなんて見たことないんですけど(笑)
この辺はまた別途図鑑に書いていきます。。
どれがヴィッタートゥスなの??ってなるんで、オトシンクラブの方に聞いてみました。
学術的な判別ポイント
・ 完全な側線をもっており、6枚以上のGAP鱗(側線が通っていない鱗)によって分断されている。
・ 体後半部の側線鱗は8枚以下
・ 腹部中央列の鱗はよく発達している。
・ 明瞭な(大型の)コーダルスポットは無い
コーダルスポットとは?
赤丸の部分ですね。。
・ 虹彩の可変遮光板はない。(=オメガアイではない)
オメガアイとは?
画像だとこう。。
その他の外見的特徴
・ ラテラルバンドは途切れずに尾鰭まで続く。
ラテラルバンドとは?
ラテラルバンドってアピストとかの部位名称からでしたっけ?
・ 採集地によっては尾鰭に向けて細くなる個体群もいる。(オリノコ産など)
・ ラテラルバンド真上の色素が薄く、白いラインのように見える。
・ サドルと呼ばれる、(背鰭から尾鰭までの間の)体上部にある複数のメラニンの塊は無い
サドルとは?
グリーンドットで説明したような。。
・ 他の並オトシン同様、尾鰭には2つのWに似た模様がある。
こんな感じでWを横向き2つみたいな。。
原産地
南米全域といったところでしょうか(笑)
アルゼンチン、パラグアイ、ボリビア、ブラジル、ペルー、コロンビア、ヴェネズエラ
からの入荷があるそうです。
一応、ホロタイプは
(10)マットグロッソだそうです。
南アメリカ大陸を見ると
ああ、ほぼ全域ですね。
推奨飼育環境
水温:20度~28度
水質:弱酸性~中性 軟水
多分に漏れず高水温より25度以下くらいがいいと思います。
性格
群れる性質があり、群れ内で強い弱いの虐めなどはあまりないように思います。
結構個体差が激しく、給餌時にでかい他魚に吸い付いて攻撃することもあります。
まあ、一般的には弱いのが多いので臆病と言われています。
混泳
穏和であるため、攻撃性のないタンクメイトなら可。
オトシン全種そうですが、朝を食べるスピードは遅いので大食漢の他種が多くいると痩せていきます。
餌
人口餌も食べますが、植物性~動物性バランスよく与えることが大事です。
たまに稚魚育成の情報が入りますが、初期飼料はブラインではほぼ育たないようです。
クロレラなど溶かした餌が必要のようですね。
毎回書きます(笑)
オトシンだからコケ食べてるんでしょって思わないでください。
雑食傾向が強いですし、茶ゴケ以外のコケや藻はほぼ食べません。
販売価格
2021~
@100~300くらいでしょうか。。まあ安いですよね。
雌雄判別
オトシンクラブの重鎮さんに確認しました。
・鼻孔判別が可能とのことです。
・メスはふっくら。オスは細身。。
ということは雄の鼻腔が大きいということですね。
あまり気にしてみたことないので自分ではわかってません。。
オスであろうという画像をお借りしました。
コロンビア便のオス
パラグアイ便のオス
ペルー便のメス。
僕が撮影した分でふっくらしてるので多分メスじゃなかろうかって思ってます。
繁殖難易度(★★★★☆)
すみません。並オトシン全般という認識でお願いします(一部繁殖できる種もいますがそれはおいおい)
繁殖されてる方もいますので★4つにしました。
あと知らないうちに水草水槽で子供が泳いでいたみたいなことも聞きます。
飼育難易度(★★★☆☆)
★どうしようか迷うんですけどね。
長生きさせられる方も多いみたいですが、数か月持たず★になってしまうため、定期的に購入されるような感じなのが悲しいですね。
寿命
結構長生きすると思ってます。。
「何年いきてるよ~」って情報お持ちしております。
協力
「オトシンクラブ」のメンバーさん。