水槽内撮影について。
おはようございます。
3年、、
撮影してきましたが、、これ完璧!!って画像はそんなにないです。。
2019年に撮影した1枚。
透明感あるヤマトヌマエビを上手く撮影できたと思います。
こんな綺麗に撮影できるのなかなか難しいです。
マクロレンズを使用した撮影のなにが難しいのかというと、、
1・水槽内の位置により光量が全く違う。
2・基本動く・・・
3・ガラス面越しであるため、真正面からの撮影でないといけない
4・高価な一眼デジカメの高レベルなAFはほぼ機能しないためマニュアル操作を覚えないといけない
5・被写界深度が激浅い
大きくはこの5点だと思います。
では各項目の意味を書いてみましょう。
あ、
先に書いておきますが、会社の水槽での見解ですし、カメラ素人の考え方ですのであしからず。
1・水槽内の位置により光量が全く違う。
会社ではすべての水槽高さが45cmです。
高光量のLED照明を使用していますが、理由は底周辺にも光が届く措置です。
そうなると、水面近くが明るすぎる傾向があり、撮影条件が大きく異なります。
水面だとISOを100とか低く設定できるが、底周辺だと環境により2000以上に設定しないと明るさが足りなくなる。
ISOだけでなく、F値とS値も関連するのでその辺は4・で説明を。。
要は、ベアタンクや撮影用小型BOXなどではなく、底床もあれば流木、石、茂った水草など障害物が多い水景では明るさが違いすぎて動く物体の撮影が難しいということです。
2・基本動く・・・
まあ、、当然ですよね。。生きてる生体を撮影するわけですから。
で、
動くとどう難しいのかというと、、
S値を上げてやらないとブレた画像が出来上がる。
こんな感じ。。
明るさ的には補正しなくても問題ないけど、S値が低すぎてぼやけてしまっている。
ブレるのは、手持ち撮影であることも一因ですが、上の画像はコリドラスが泳いでいるのにS値が1/40だったからです。
S値上げて撮影。。
ISO、F値は同じでS値のみ1/100にした画像。
高速で泳いでいない生体だとなんとか撮影できてます。
でもまあ、、もうマクロレンズ装着して近距離撮影の場合よく動く生体撮影はあきらめています。
1~2歩下がって、焦点深度稼いで撮影しないと無理ですね・・・・
3・ガラス面越しであるため、真正面からの撮影でないといけない
この項目はササっと(笑) よく理解できてないので。。。
ガラスは光を屈折させるので分厚いガラスを斜めから撮影してもベタピンにならない。
遠目からなら小さな生体をトリミングで超拡大しない限り問題ありません。
ここに書いているのはマクロ撮影に対してです。
4・高価な一眼デジカメの高レベルなAFでもほぼ機能しないためマニュアル操作を覚えないといけない
高額な一眼デジカメ持ってないんで確かめていないけど。。
レンズのAF性能に依存すると思うので意味はあっていると思うんですが。。
マニュアル操作というより、ISO/F/Sの関連性などをある程度理解しないとなかなかうまく撮影できませんね。
ISO上げれば、ノイズがはいる。で下げる
F値、S値上げれば暗くなる。
暗くなるからISO上げる
ノイズが出だす・・・
ノイズ嫌だからISO下げたままでS値上げる。 三脚撮影しないとブレる・・
じゃあF値上げる、、ここは5・の「被写界深度」に関連するのでそちらで。。
という感じで、、堂々巡りになっていきます。
もっと深く理解すればうまく撮影できるんでしょうね。
5・被写界深度が激浅い
マクロレンズ特融の問題。
等倍撮影で稚魚などを程度よく撮影するためにはマクロレンズが必須なんです。
手持ちで撮影してもこれくらい寄って撮影できる。
この画像自体はラフに撮影したので大したことないですが、
三脚設置してきっちり撮影したらもっと綺麗に撮影できます。
手持ちで撮るにはカメラ本体か、レンズの手ブレ補正がないとしんどいです。
被写界深度という言葉はググってください。
深いと遠くの物体までボケずに撮影できますが、浅いと1匹の小型生体でも一部しかピントが合っていない感じになります。
わかりやすいの今朝撮影しました。
新しいマクロレンズで撮影 マクリカウダの上半身
条件は生体までの距離は15cmくらいかな。。
ISO 1600
F値 5.0
S値 1/100
一般的に静止している被写体を撮影する条件ではないですが。。
底近くの流木で光量が低下する場所です。
被写界深度が浅いというのを画像でみると。。。
ピントが合っている位置。
1cmくらい奥になるのかな?
腹ビレがぼやけていますね。
上記3枚はクリックすれば別の窓で拡大した画像が表示されます。
S値を下げて、F値を上げてやればもうちょっと深度は広くなります。
その条件では撮影できていないんですが。
今回の条件でピントが合っている領域は1~2mmくらいだと思います。
生体の目を見てもらうとすでにぼやけていますね。
ということは、、
撮影時、前後に1~2mm動くだけでピントが合わないということです。
ここは撮影慣れが必要で、三脚が使えないことのほうが多い私としては、
・連写でカバー。。
・手を台の上などである程度固定する
・できるだけF値を上げて、暗めに撮影しソフトで調整する。
ことくらいでしょうか。。
何十枚って撮影してもブログに乗せれるの数枚しかないことなんてザラですね。
オトシンの画像が増えているのは、静止してることが多いので、撮影失敗しにくいんですよ。
このあたりの撮影技術って、野外での草花撮影や昆虫撮影にも生きてくるとおもいます。
日中野外だとISOをギリまで下げてもF値結構上げていけるんで被写界深度を深めにできます。
後景を極端にボケさせるにはF値下げるんですが、水槽内撮影がうまくできるようになればこのあたりのコントロールもできるんじゃないかと。。
(野外撮影はちっとも興味が湧かないんですが。。。)
長々と書きましたが、難しいけど奥が深い。。
イラッチの私でも何となくできてはいるので、これから撮影にチャレンジしてみようかと思っている方。。頑張ってみてください。
一緒に沼にハマリマショウ(笑)
今日の1枚
一気の水替えを行った後の45キューブ①水槽。
1つの流木にギュンテリーだけ集まっていました。
実はこの画像も難しいんです。
流木の上はLED照明が届いており、これ以上明るくすると白飛びを起こす。
流木の下にいる個体たちは照明が当たらず・・・・