オトシン図鑑012 マラリアオトシン
おはようございます。
オトシン図鑑012、今回は
マラリア
いやーーおどろおどろしい名前ですね。
名前はそんなだけど、すごい綺麗で格好いいオトシンですよ。
学名
Oxyropsis.acutirostra
オキシロプス・アクティロストラですね。
インボイスネーム(問屋からくる名前)はほぼ「マラリアオトシン」ですね。
昔はレオパード オキシロプシスとかでも来てたのかな?
特徴
・ 最大体長 5~8cm
・ 一般的なオトシンに比べて横から見ると非常に細長い
・ 脂ビレがない
学術的な特徴
・ 尾柄後半の形が爪楊枝のように細い
・ 体中に赤~オレンジの斑紋がある
・ median plate seriesが不完全
・ 吻部が長い
・ 胸ビレ内側に大型のトゲがある
・ 尾柄と胴の接合部の断面が楕円形
原産地
日本に入る際のインボイスでは④アマゾナスのようですね。
最近いろんな産地名で入荷していますが、その州の中での地域名・・・・
あと
「ベネズエラ・コロンビアのオリノコ川流域とブラジルのネグロ川流域」とのことです。
推奨飼育環境
水温:20度~28度
水質:弱酸性~中性 軟水
多分に漏れず高水温より25度以下くらいがいいと思います。
不確定ですが、最近よく聞く現地の水質を抜粋
Rio Preto da Eva
pH: 5.48
EC: 8.2 µS/cm
低PHはわかりますが、電気伝導率が非常に低いですね。
性格
キツイ性格で強いのなら混泳水槽でも長期維持できると思うのですが、大抵の個体は非常に臆病だと思っています。
まだ若い個体ですね。
この子のように明るい環境でも餌を食べにくる個体は非常に活発であると言えます。
別日に撮影した同一個体の真上から。
小さい個体だとわかるのが、パンチング穴のピッチが2.54mmなので、5cmにも満たない個体です。
混泳
別種のオトシン相手でも気性が荒い個体が相手となると下に下りてこなくなることがあります。
オトシン全般ですが、拒食が始まると手が付けられなく・・・・
本来は同種のみで飼育するのがベストなんでしょう。
餌
うちでは冷凍のアカムシ~イトメ~ミジンコを混ぜたのを定期的に与えています。長い時間かかりましたが最近では人目も気にせず底に下りて食べに来ます。
クロレラなど食べてる姿を見たことないですが、暗い環境で食べてる可能性はあります。
毎回書きます(笑)
オトシンだからコケ食べてるんでしょって思わないでください。
雑食傾向が強いですし、茶ゴケ以外のコケや藻はほぼ食べません。
販売価格
2021~
@3000~6000くらいでしょうか。。
最近は産地表記が多岐にわたりますが……
どこまで信ぴょう性があるのか・・・・
雌雄判別
・メスのほうが大きくなる
・オスは肩幅が狭い
・吻部はメスが長くオスが短い
・オスは体高が低い
とはいっても下の動画は卵産んでるんでわかりやすいね~って思っちゃうけどshopではほぼ判別不可能かも。。
てなくらい判別ポイントは微妙らしいです。
繁殖難易度(★★★★☆)
十分★5つなんですけどね。
オトシンクラブの方で1人だけ継続繁殖に成功されている方がいます。
まさかのTポジ時の動画を撮っておられました。
私の方で編集してyoutubeにあげております。
マラリアオトシンのTポジ動画 white_cocamaさん撮影
Tポジ動画の後に雌雄で卵を守ってる動画もつなげました。
すごいですね。
親が卵を守る姿。ジャイオトのグラレも親が守ることが確認されていますが、オキシロプス属も守ることが実証された貴重な動画です。
飼育難易度(★★★★☆)
個人的には★5にしたいところ(笑)
でも長期飼育できてる水槽もあるし、
難易度が高く感じるのは混泳で飼育しているからだと考えています。
輸送技術の進歩により昔に比べて着状態が安定してることも多く、また輸入回数も多くなっており、状態のいい個体を飼育しやすい環境ができてきています。
それでもコリドラスやプレコなどと比べて非常に繊細であることは変わりがありません。
協力
「オトシンクラブ」のメンバーさん。